キヌガサタケ(衣笠茸)とは?

初夏~秋にかけての梅雨時期にカラマツ林内、竹林内の地上の群生・単生するキノコです。

頭頂部の暗緑色の笠部分とスカートのような白い菌網を伸ばしている、珍しい見た目をしています。

付け根周辺の内側から伸びた白い菌網がドレスに見えることから、「キノコの女王」との別称を持っています。

中国では薬としても重宝されてきたキノコのひとつで、カルシウム、カリウム、鉄、マグネシウム、亜鉛、ナトリウム、ミネラル類などの栄養が豊富です。

フランスや中国では高級食材として扱われており、深いコクと旨味のある食感の良いキヌガサタケは主にスープなどで楽しまれているようです。

名前キヌガサタケ(衣笠茸)
呼び名キヌガサタケ
学名Phallus indusiatus Vent.
分類スッポンタケ目スッポンタケ科スッポンタケ属
旬の時期初夏~秋頃、梅雨時期
採れる場所近畿以西の本州、四国、九州など
食べ方汁物・天ぷら・炒め物など
似ているキノコスッポンタケ、マクキヌガサタケ

キヌガサタケ(衣笠茸)の特徴・見分け方

幼菌の時は、柔らかい薄茶色の殻に包まれた球状で3~5cm程の大きさになります。

そこから殻を破って太さ約3cm程のスポンジのような円柱状の胴体部分が15~25cm程まで大きくまっすぐと伸びていきます。

胴体の頂には、鐘状の帽子を被ったような暗緑色のグレバと呼ばれる部分が出来上がります。

そのグレバの付け根の内側から伸びた純白の白いレース編みのマントが長く広がり、10cmあまりに裾を伸ばしていきます。
キヌガサタケは風によって胞子を放つのではなく、グレバと呼ばれる暗緑色の部分が胞子を形成しています。

その部分からは悪臭が放たれ、それにおびき寄せられた虫達によって胞子を運んでもらいます。

遠くから流れてくる独特な香りから、竹林やカラマツ林の中でもすぐにキヌガサタケがあるとわかるほどです。

 

キヌガサタケ(衣笠茸)の注意点

似たキノコにマクキヌガサタケ、スッポンタケがあるがどちらも食用可能なキノコです。

スッポンタケは白いレースのようなマントがなく、悪臭はするけれど食用可能になっています。

たまご型をしている幼菌の状態のスッポンタケを油で揚げると魚のような味になります。

成長して悪臭を放つようになったグレバと呼ばれる茶色の部分を取り除き、白い部分のみを食べるのが一般的なようです。

マクキヌガサタケに関しては食用に分類されていますが、茶褐色の部分から強烈なアンモニア系の悪臭を放っており、大量の虫が付着している姿からとても食べる気にはなれません。

 

キヌガサタケ(衣笠茸)の下処理・食べ方

根元の石づき部分を切り取ってゴミを取り除いていきます。

異臭を放っているグレバの部分も、しっかりと水洗いしてきれいにすることで臭いがしなくなります。

グレバの臭いを落とすために、流水で暗緑色が抜けて白くなるまでしばらくさらしておけば、網目状の中に入っていた汚れもすべて落ちていきます。

キノコ自体にはあまり味がついていないので、味をつけた調理に向いています。

キヌガサタケでしか感じることができない独特の食感があるので、スープにして贅沢にまるごど楽しむ人が多いようです。

キヌガサタケ(衣笠茸)のレシピ

☆★キヌガサダケとスペアリブの煮込みスープ♪★☆ レシピ・作り方

●キヌガサタケのピリ辛スープ

 

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