ウツボグサ(靫草)とは?
日本全国の日当たりのよい山野や道端で、群集しているのを見かける、ウツボグサはシダ科の多年草です。
地面に茎を這うように伸ばす匍匐性で四角形の茎が根の脇から生え、直立またはやや斜めに立ち、高さは10cm~30cmになります。
葉は先の尖った平たく細長い披針形です。
茎のフシに2枚の葉が向き合ってつく対生で、全体に細かい毛が生えています。
花は初夏に茎の頂上に、3~8cmの花穂をつけ、複数花でなる花序をつけます。
花が終わる頃に根元から茎を伸ばし、その先に苗ができ、4個の種子を地面に落とします。
名前 | ウツボグサ(靫草) |
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呼び名 | 靫草 郭公草 夏枯草 |
学名 | Prunella vulgaris |
分類 | シソ科ウツボグサ属 |
旬の時期 | 花の咲く前 ~5月 |
採れる場所 | 日当たりのよい山野や道端 |
食べ方 | かき揚げ、茹でて酢の物 |
似ている山菜 | ヤマクルマバナ トウバナ ミヤマウツボグサなど |
ウツボグサ(靫草)の由来
6月~8月に唇のような形の花を、密集させて咲きますが、下から上へ順次咲かせていって、それぞれ2~3日で枯れていき花穂だけが残されます。
その花穂の形が、武士が束ねた弓矢を納める細長い筒の靭(ウツボ)に似ていることからウツボグサとついたといわれています。
また茎がウツロ(中が空洞)から訛って、ウツログサからウツボグサになったという説も。
花が終わると一見すると、枯れたような花穂が暗褐色になって残ります。
そこから別名夏枯草(かごそう)とも呼ばれています。
郭公がなく頃から咲き始めるところから、郭公草という別名もあります。
ウツボグサの花穂が8月初旬に褐色になり始めた頃に、花穂のみを採取し日干しにしたものは、生薬(夏枯草)やお茶として飲用されます。
有効成分としてウルソール酸、プルネリン(配糖体)、その他多量の塩化カリウム、タンニンたどを含みます。
効能としては腎炎、膀胱炎、浮腫など。
ハーブティーとしてもたしなまれていて、ほのかに苦味と辛みのある味がします。
ウツボグサ(靫草)の採り方
若苗、葉、花びら花穂が食用。
若苗は根気際から摘み、葉は柔らかいものを摘みましょう。
花は指で花穂から引き抜くように摘みます。
ウツボグサ(靫草)の下処理・食べ方
若苗は茹でておひたし、和え物など。
花はかき揚げ、茹でて酢の物、生食でサラダの彩りなどにできます。
ウツボグサの花穂が8月初旬に褐色になり始めた頃に、花穂のみを採取し日干しにしたものは、生薬(夏枯草)やお茶として飲用されます。
ウツボグサ(靫草)の栽培方法
寒さにも強いので、比較的初心者にも育てやすいです。
日当たり、風通し、水はけのいい場所を好むので、鉢植えでは表土が乾いてからたっぷり水を与えましょう。
庭植えの場合は特に必要ありません。
用土も特にこだわりがなく、小さく育てる場合は、無肥料でも育ちます。
タネは7月~8月に採取し冷蔵庫で保管し、翌年の2月~3月に撒きます。
日当たりが十分ではないと、花がつかないので注意が必要。
流通は普通にあるので、手に入りやすいです。
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