ネズミシメジとは?
その名前の通り、灰色の傘を持つキノコ・ネズミシメジ。
毒性がありながら食用のキノコとそっくりな外見をしており、さらに採れる時期や場所も似ていることから、注意が必要なキノコです。
その特徴や見分け方などを、あらかじめ確認しておきましょう。
名前 | ネズミシメジ |
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呼び名 | ネズミシメジ |
学名 | Tricholoma virgatum |
分類 | キシメジ科キシメジ属 |
旬の時期 | 夏~秋ごろ |
採れる場所 | モミ、アカマツ、ツガなどの針葉樹林の地上 |
食べ方 | 食用不可 |
似ているキノコ | シモフリシメジ |
ネズミシメジの特徴
ネズミシメジはその名前の通り、灰色がかった特徴的な傘を持つキノコです。傘の大きさは直径4~8cm、柄の長さも6~9cmと中程度のサイズですが、柄は太くサイズ以上に存在感のあるキノコという印象を受けます。
ネズミシメジは夏~秋ごろにかけて、モミやアカマツなどの針葉樹林の地上に発生します。まれにブナ林に生えることもあるそうです。
傘は若いうちは円錐形もしくは饅頭系ですが、成長するに伴って平らに開いていきます。また傘の中央部がやや尖っているのが特徴です。柄は太く、中身もしっかり詰まっているのですが、毒性があるため食用にはならないのが残念なところです。
ネズミシメジの注意点
ネズミシメジは毒性のあるキノコです。強い苦み・辛みがあり、食後30分から数時間ほどで嘔吐・下痢・腹痛・脱水症状など、胃腸消化器系の中毒を引き起こします。そして注意しなければならないのが、食用のシモフリシメジとよく似ているという点です。
シモフリシメジは食用キノコとして広く親しまれているキノコです。弾力があって歯切れもいいので、煮物や炒め物・汁物・てんぷらなど様々な調理法で食されています。
シモフリシメジも傘が直径4~8cm、柄の高さも5~12cmほどと、サイズはネズミシメジと同程度かやや大きいくらい。傘もネズミシメジと同じく、成長すると平らに開くのが特徴です。そしてマツやモミなどの針葉樹林に生えるという点も共通しています。見た目・サイズ・傘の特徴・発生する場所。これらが共通しているので、しばしば誤食が起きているようです。
ネズミシメジの見分け方
シモフリシメジとネズミシメジの見分け方としては、傘が最大のポイントになるようです。
ネズミシメジの傘は中央が尖っているのが特徴、これはシモフリシメジにはない特徴となります。
また柄の方も見分けるポイントになります。ネズミシメジの柄は白みを帯びた色合いですが、シモフリシメジの柄はややクリーム色を帯びています。
またネズミシメジにはシモフリシメジにはない強い苦みや辛みがあります。もし口に含んだ際に苦みや辛みを感じたら、すぐに吐き出すようにしましょう。
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