ノビル(野蒜)とは?

ノビルは多年草で、同じネギ属の仲間には、

ネギ、ニラ、ニンニク、ラッキョウなどがあります。

これらにはネギ属特有の匂いがあります。

 

葉は線形で、長い花茎の先に小花が複数集まって咲きます。

この花の状態を花序(かじょ)といいます。

 

多くは種子をつけずにむかごを生やします。

花が咲かずにむかごだけ生えることもあります。

むかごは地面に落ちて繁殖し、ノビルに成長します。

 

地下には、小さい玉ねぎのような鱗茎(りんけい)ができます。

玉ねぎ、ラッキョウ、ユリ根(ユリ属)なども同じ鱗茎です。

 

葉や鱗茎を食用にします。

 

ノビルと似た植物との見分け方

 

アサツキとの区別は、同じネギ属なので難しいところです。

ノビルの葉にはゆるいウエーブがあって、

生え際よりも横に流れています。

アサツキの葉は上にまっすぐ伸びています。

 

ノビルの葉の断面は、よりハッキリと角ばっています。

アサツキの方は断面が円形です。

 

鱗茎を見るとわかりやすいでしょう。

ノビルの鱗茎は小さい玉ねぎ形。

アサツキのものはラッキョウに似た形をしています。

 

有毒のスイセンを誤食してしまう中毒事故が起きています。

スイセンには、毒成分のアルカロイド、

シュウ酸カルシウムが含まれます。

 

ニラと間違うことも多く、食べると嘔吐や下痢、頭痛の症状が表れ、

死亡例もあります。

 

タマスダレも有毒で、ノビルの葉と間違いやすいので注意が必要です。

 

これらのスイセンやタマスダレと見分けるには、

ノビルにはネギの匂いがあることと、鱗茎の違いなどはあります。

しかし、これらが近くに植えられていないことを確認してから、

ノビルを採るようにしましょう。

 

名前ノビル(野蒜)
呼び名ノビル、ねんびろ、ねびる他
学名Allium macrostemon
分類ヒガンバナ科(或いはユリ科)ネギ亜科ネギ属
旬の時期
採れる場所全国の河原や畑周辺、あぜ道など
食べ方酢味噌あえ、味噌汁、薬味
似ている山菜食用=アサツキ 有毒=スイセン、タマスダレ

ノビル(野蒜)の採り方

ノビルは野草ですが栽培もできます。

保湿力のある肥沃な土で、日当たりと水はけよく育てます。

 

水と栄養分が好きな草なので、野生のものは河原や畑の脇などに、

特によく生えます。

 

採る際は、鱗茎を傷つけないように、

頑丈なスコップで土ごと掘り起こします。

持ち帰る前に、土や枯れた部分をさっと落としておくとよいでしょう。

 

ノビル(野蒜)の下処理・食べ方

採ってきたノビルを、ボウルなどに水を入れてよく洗います。

何度か水を替えてよく泥を落としましょう。

外皮や枯れた部分を取り除き、髭根も切り落とします。

 

天ぷらや、刻んでラーメン、味噌汁などの薬味に。

また、ギョウザに入れたり、ゆでで酢味噌あえに。

辛みのある鱗茎を生で味噌を付けて、お酒の肴に。

様々な食べ方がありますので、ぜひ試してみてください。

 

ノビル(野蒜)のレシピ

のびるの下処理

のびる酢味噌

ノビルのムカゴをサラダにトッピング




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