ヒトヨタケとは?
ヒトヨタケはナヨタケ科の腐生菌です。
幼菌は卵形で成長するに従い釣鐘形から円錐形に開いていきます。
古くなった個体は縁が黒っぽく変色し、インクが垂れたように溶けていき、最終的に溶けて無くなってしまいます。
腐っているわけではなく、消化酵素の働きによって細胞が分解されている状態です。
名前の由来でもありますが、「一夜にして溶けて無くなってしまうキノコ 」からヒトヨタケという名前がついたと言われています。
形状も似ている食用キノコの「ササクレヒトヨタケ」も同じような変化をするキノコです。
名前 | ヒトヨタケ |
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呼び名 | ヒトヨタケ |
学名 | Coprinopsis atramentaria |
分類 | ハラタケ目ナヨタケ科ヒトヨタケ属 |
旬の時期 | 春~秋 |
採れる場所 | 庭や畑、道端などの地上 |
食べ方 | 食用には向きません |
似ているキノコ |
ヒトヨタケの特徴・見分け方
カサは淡い灰褐色をしており、放射状のシワが入っているのが特徴です。
傘が開くに従いシワから裂ける個体もあります。
カサの直径は約5cm〜8cmほどで柄の長さは10cm〜15cmほどとなります。
柄の根元はやや太く、中は空洞になっています。
似たキノコに食用になるササクレヒトヨタケがありますが、ササクレヒトヨタケはカサの部分が白っぽく、ササクレがあるのが特徴です。
ヒトヨタケの毒性・注意点
食用にもなるヒトヨタケですが、アルコールの分解を阻害する成分が入っているため、お酒と混ざる事で毒性を発揮し、酷い酒酔い状態、吐き気や動機などの症状が起こります。
他にも呼吸困難に陥るケースや頻脈、痙攣を起こす場合もありますが、一般的には数時間で治るとされています。
お酒を飲む前に食べた、お酒を飲んでから食べたなどでも発症し、その後も酒類を摂取する度に発症する場合があるため、食用にしないことをオススメします。
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