カラハツタケとは?
夏から秋にかけてカンバ類などの林の地面に発生し、標高1500メートル以上の山で発見されることが多いキノコです。
日本をはじめ北半球の温帯以北に世界的に広く分布しています。
漢字で書くと「辛初茸」となりますが、字の通り口に入れると強い辛味を感じます。
唐辛子やワサビのような辛味ではなく口にした方の表現では、「スース―しないペパーミント」だそうです。
口に含んでも飲みこまないようにしてください。
フィンランドやロシアでは水でさらしラードやヘットで炒めて食べる国もあります。
日本でも2~3か月塩漬けにして辛味を抜いてから食用にする人もいますが、一般的には毒キノコですからあまりオススメはしません。
猛烈に辛いため毒キノコとみなされましたが毒はないとされています。
名前 | カラハツタケ(辛初茸) |
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呼び名 | カラハツタケ |
学名 | Lactarius torminosus |
分類 | マツタケ目ベニタケ科 |
旬の時期 | 夏~秋 |
採れる場所 | カンバ類の林内の地上 |
食べ方 | 毒キノコに分類されているため食用不可 |
似ているキノコ | ムラサキイロガワリハツ・シロカラハツタケ・ムラサキキカラハツ |
カラハツタケの特徴・見分け方
カサの直径は7㎝ほどで、初めは中央がくぼんで饅頭型ですが成長すると平らになってきますが中央はくぼんだままで、最後はじょうご形になります。
表面は淡い赤褐色から橙黄褐色で中心のくぼんだ部分はやや色が濃く綿毛状の柔らかい毛で覆われて、一見するとおいしそうなキノコに見えます。
ヒダは淡黄色から淡肉色で並び方は密にならいんでいます。
ヒダや柄を傷つけるとにおいのない白色の乳液を出しますが、この汁は時間がたっても変色しません。
そしてこの汁は舌がしびれるような強い辛味があり、これが他のキノコとの大きな違いです。
カラハツタケの毒性
毒はありませんが毒キノコとして分類されています。
理由としては切ったり傷つけると出てくる白い乳液のような汁は物凄い辛味があり、この乳液のような辛味のある汁が消化器系を刺激して中毒症状を引き起こすとされています。
カラハツタケの中毒症状
カラハツタケを食べると下痢や腹痛・嘔吐などの消化器系の中毒症状を引き起こします。
口入れて物凄い辛味を感じたら飲みこまずにすぐに吐き出してください。
食べてから症状が出るまでの時間は短く、もし誤って食べてしまい体調が悪くなった場合はすぐに医療機関を受診して下さい。
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