カキシメジとは?
カキシメジは、クサウラベニタケ・ツキヨタケと並ぶ「日本三大毒キノコ」のうちの一つでもある毒キノコです。
色が地味なため、似たようなキノコや毒キノコだと思わずに採ってしまうことが多いです。
キノコ狩りの盛んな秋にクヌギやシラカシなどの広葉樹林やマツなどの針葉樹林、いわゆる雑木林の地上に群生して発生します。
特にマツ林に生えるものをマツシメジと呼ぶこともありますが、カキシメジなので気をつけましょう。
名前 | カキシメジ(柿占地) |
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呼び名 | マツシメジ・オショウモタシ・カキモタセ・コノハシメジなど |
学名 | Tricholoma ustale |
分類 | ハラタケ目キシメジ科キシメジ属 |
旬の時期 | 秋 |
採れる場所 | 雑木林 |
食べ方 | 毒キノコに分類されているため食用不可 |
似ているキノコ | チャナメツムタケ・クリフウセンタケ |
カキシメジの特徴・見分け方
カサは3~8㎝程度で赤褐色からくり褐色で比較的地味な見た目なので、湿っているとぬめりがあり一見しただけでは毒キノコだと思えないくらいおいしそうに見えます。
ヒダも白色で毒を疑わせるようなところはありませんが、古くなるとヒダに赤褐色のシミができます。
肉も白色ですが独特の悪臭があり、食べると苦味があるので飲みこまずに吐き出してください。
チャナメツムタケという食べられるキノコとよく似ていて間違えて採られることがあるが、チャナメツムタケのカサの方が一回り大きく、若い時は表面に白い鱗片が点在しますが成長すると消えてしまうのでカサが開くと区別の特徴になりません。
どちらも群生しているので1本だけを見て判断するのではなく総合的に観察し、あやしいと思えば採らないようにしましょう。
カキシメジの毒性
有毒で毒の成分は2002年に発見された水溶性のウスタル酸です。
また青酸を生成する能力がありますが、低濃度のため人体に影響を及ぼし食中毒を起こすほどではないです。
カキシメジの中毒症状
摂取後30分~3時間後に頭痛を伴う腹痛・嘔吐・下痢などの消化器系の症状が現れます。
ウスタル酸は水溶性なので、食べた本数よりも毒成分が溶け出した汁などをどのくらい摂取したかによって症状や症状が出るまでの時間に差があります。
症状が現れたらすぐに医療機関を受診しましょう。
できるだけ早く水を飲ませ胃の内容物を吐かせることが大切で、点滴などの治療で数日で回復し、今のところ死亡例はありません。
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