オケラ(朮)とは?

本州、四国、九州の日当たりのいい草原や、明るい落葉樹林に生息している雄雌異株の多年草です。

茎は細く硬く、高さは30cm~100cmになります。

葉は茎に互い違いに出ている互生で、柄があり茎の下の葉は、頂点に小葉のある奇数葉状複葉。

葉は楕円状で質も硬く、表面は無毛で艶があり、縁は細かい棘状の切れ込みがあるのが特徴です。

秋には白または淡褐色のアザミに似た花をつけ、その周りを針のような包葉が包みます。

根茎は節があり、やや長く芽を出しますが、順次古い部分から枯れていきます。

名前オケラ(朮)
呼び名カイブシコケラ カイブシノキ
学名Atractylodes japonica
分類キク科オケラ属
旬の時期4月~5月
採れる場所日当たりのいい草原や落葉樹林
食べ方おひたしや和えもの、天ぷら
似ている山菜コウヤボウキ カシワバハグマ

 

オケラ(朮)の由来

由来には、いくつか説があるようです。

万葉集では、オケラをウケラ(宇家良)と歌われていて、このウケラが訛ってオケラになったとか。

語源はヲキアルで、ヲキとは神事、祈祷を指すようです。

 

ウケラの由来には

・葉が蓑に似ていたから

・漁具の筌に花が似ているから

・葉がさじの形で受けるのにいいから

などがあり、昔からオケラが生活に密着していた様子が伺えます。

信州の童謡では「山でうまいのはオケラとトトキ」と歌われていて、癖のない味がこのまれています。

 

京都の八坂神社では、大晦日から元旦にかけて行われるオケラ祭に用いられていて、参拝者は邪気を払い、無病息災を願います。

今でも神事ごとに使用されるオケラの根茎は、生薬になり白朮(ビャクジュツ)といいます。

晩秋に根茎を採取し、皮を剥ぎ取り天日で干した後、日陰で完全に乾燥させます。

アトラクチロン、アトラクチレノリッドI、II、IIIなどの精油成分が含まれます。

効能としては、健胃、発汗、利尿など。

 

オケラ(朮)の採り方

4月~5月に、柔らかい白い綿毛に包まれている、若芽を摘み取ります。

 

オケラ(朮)の下処理・食べ方

茹でておひたしや和えもの、天ぷらなどに。

 

 

オケラ(朮)の栽培方法

病気や害虫に強いオケラは耐寒性、耐夏性もあり、比較的初心者でも育てやすいです。

地植えでも鉢植えでも育てられ、日当たりのいい風通しのいい場所、水はけのいい土を好みます。

植え付けの時期は4月~5月。

株分けの時期は、10月~11月に行います。

過湿には弱いので注意しましょう。

また根ずまりを起こさないように、1~2年で植え替えを行います。

流通量は比較的ありますので手に入りやすいでしょう。




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