ササクレヒトヨタケとは?

カサは3~5cm、表面は白色から淡灰色で、長くささくれた鱗片に覆われているため、「ササクレ(ささくれ)」という名前が付けられました。



成長するとカサは釣鐘形から円錐形に開き、緑から黒く変色してインクを垂らしたように溶けていきます。
この液化は腐ったわけではなくササクレヒトヨタケ自身が産生する消化酵素の働きによって細胞が解かされるためです。


若く白色のものは火を通して和え物にしたりグラタンなどに入れると、まろやかなコクのある風味が楽しめます。
ヨーロッパでは一級品として扱われています。「キノコ狩りの超初心者が、まず覚えるべきキノコの一つ」として扱われているそうです。
硬い土でも時にはアスファルトの道路を突き破ることもあります。
国内ではコプリ―ヌという名称で一部地域ではスーパーマーケットでも取り扱われており、一般家庭にも親しまれているキノコです。

ヨーロッパでは高級食材として扱われています。
ただし日本では大量生産はいまだ研究中で全国的に出回ってはいません。

近所のスーパーでお目にかかれるのもそう遠くはないのかもしれません。

 

名前ササクレヒトヨタケ
呼び名コプリーヌ
学名Coprinus comatus
分類ハラタケ目ハラタケ科ササクレヒトヨタケ属
旬の時期春~秋
採れる場所草地や畑、道端などの地上
食べ方グラタン、和え物、揚げ物、煮込み料理
似ているキノコ【毒】ヒトヨタケ、【毒】オオシロカラカサタケ

 

ササクレヒトヨタケの特徴・見分け方

若いうちは細長い卵形をしていて、群生または束生します。
全体が白色で、カサや柄の表面にはササクレがあります。

カサや柄の表面にササクレがあり、成長すると高さが20cm前後になる中形ないし大形のキノコです。
カサは先端に丸みを帯びた円筒形をしていて通常は平らに開くことはなく、最も太い部分の径は1~3.5cm程度です。

表面は白色・繊維状で粘性を欠き、灰白色ないしかすかにクリーム色を帯びた平たいささくれ状の鱗片が散在し、カサの縁は裂けやすくなっています。

カサの肉はきわめて薄く、もろくて柔らかく、変色性を下記、ほとんど無味無臭です。
毒キノコの「ヒトヨタケ」に姿形が酷似しているため採取の際には注意が必要です。
ヒトヨタケは、アルコールとともに食べると一種の中毒症状を起こします。
春から晩秋にかけて、草地・庭園・畑地、あるいは路傍などの、有機質に富んだ地上に孤生ないし群生します。
馬や牛などの糞上に生えることもある代表的な腐生菌のひとつです。
最近の研究によれば、線虫を補足して窒素源として資化する線虫捕食菌のひとつとされています。

ササクレヒトヨタケの下処理・食べ方

ソテーやフライ・シチューなどによく使われ、さっと茹でて温野菜サラダに加えられることもあります。
汁物、和え物、茹で物、煮込み料理まで一般的なキノコの調理方法は全て適しているキノコです。
ただし一晩で溶けてしまうので数時間以内に調理しないと悪くなってしまうので急ぐ必要があります。
下準備は一般的なキノコと同様、しっかりと土を洗い落としてください。
食べれない部分は特にないので切り落とすところもありません。

 

ササクレヒトヨタケのレシピ

コプリーヌと祝雷のニンニク炒め by MEGO♪


コプリーヌ茸とチンゲン菜のピリ辛炒め by MERCATO赤坂


コプリーヌとハマグリのチャウダー カプチーノ仕立て by Pinguino
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