ムジナタケとは?
ムジナタケは梅雨~秋にかけて発生するキノコです。とにかくどこにでも発生するのが特徴で、林内や草地の他にも、人家の庭や道端などにも生えています。アスファルトの隙間の地面から生えてくることも。かなり身近なところにも生えてくるキノコです。
ムジナというのはアナグマのことで(地域や時代によってはタヌキやハクビシンを指すこともある)、その名前の通り茶褐色のカサを持ちます。またカサが産毛のようなものでおおわれているのも動物っぽさがありますよね。
身近なところに生えるため、昔から食用キノコとして採取されていました。しかし近年の研究で実は毒性があることが分かり、食べ過ぎると中毒症状を起こしてしまうといわれています。いまでも食べられるキノコとして紹介しているところも多いので、注意してください。
名前 | ムジナタケ |
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呼び名 | ムジナタケ |
学名 | Lacrymaria lacrymabunda |
分類 | ヒトヨタケ科ナヨタケ属 |
旬の時期 | 梅雨~秋 |
採れる場所 | どこでも |
食べ方 | 食用には向きません |
似ているキノコ |
ムジナタケの特徴・見分け方
ムジナタケは雨の降る季節になると生えてきます。林内や草木はもちろんのこと、家の庭や道端にも生えたりします。梅雨の時期にいきなり庭にキノコが生えてきたという方もいらっしゃるかもしれません。庭にキノコが生えてきた場合、ほとんどがこのムジナタケといわれています。
カサは茶褐色で、丸みを帯びた円錐型。見た目はいかにもキノコという感じです。また柄も含めて全身がササクレでおわれているのも特徴。産毛も多く、見た目的には少し人を選ぶキノコかもしれません。
ムジナタケの毒性・注意点
かつては食用のキノコとして親しまれてきたムジナタケ。味は淡白で歯切れもそこそこ、油でいためると食べやすいキノコとなります。どちらかといえば美味なキノコというわけではありませんでしたが、身近なキノコとして食卓を彩っていた存在でした。
しかしつい最近、ムジナタケに毒があることが分かりました。ごく少量なのですが、中毒性のある物質が含まれていることが分かったのです。そのため、現在は食べられないキノコに分類されています。これだけ身近な存在だったのに、まさか毒をもつキノコだったとは……。少しショックですよね。
これまでそうだったように、食べても何ともないという方もいます。ですがそのまま食べ続けたり、あるいは人によっては初めて口にしたケースでも深刻な事態を引き起こす可能性も考えられます。今後はムジナタケを見つけても、採取しない方が無難です。
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