アカザ(藜)とは?
日本全国の田畑の土手、野原や乾いた荒地など、やや肥沃な土地に生息している1年草の野草です。
茎は縦に筋が入り直立し、秋になると繊維質が木質化します。
(その昔、中国の仙人がアカザの茎から杖を作ったそうです。よく仙人が持っているイメージの杖ですね。現在でも、高級杖として販売しているお店もあるようです。)
葉は三角状の卵形で、茎のひとつの節に1枚ずつ方向をたがえてつく互生で、波状の鋸歯があります。
春から夏にかけて大きく成長し、草丈は60cm~1m以上にもなります。
7月~10月に茎の先が枝分かれし、黄緑色の目立たない花を、穂状につけます。
秋には、平たい光沢のある実をつけます。
名の由来は、若葉が赤い粉状の粒に、覆われていることからや、アカアサ(赤麻)からとか、アカナ(赤菜)、アカアザ(赤痣)からの派生語など、いろいろな説があるようです。
原産国はインドで、古い時代に中国経由で日本にきたといわれていて、食用に栽培されていたのが、野生化したとみられています。
アカザも生息地を、減らしてきているのか、現在ではなかなか目にできる機会も減ってきています。
アカザは食べれる野草ではありますが、人によってはアカザ中毒疹を発しますので、注意してください。
名前 | アカザ(藜) |
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呼び名 | ギンザ エドアカザ |
学名 | Chenopodium album L. var. centrorubrum Makino |
分類 | アガサ科アガサ属 |
旬の時期 | 5月〜10月 |
採れる場所 | 田畑の土手 野原 乾いた荒地 比較的肥沃 な場所 |
食べ方 | おひたし 和えもの 油炒め等 |
似ている山菜 | シロザ アオザ |
アカザ(藜)の採り方
若芽や若葉の葉先をちぎって採取します。
アカザ(藜)の生薬
6月~7月の花穂がつく前に、若苗をとり日干しにしたものは生薬となり、れい(藜)と呼ばれています。
効能としては、下痢止め、健胃、強壮薬など。
煎じて飲用する場合は、葉、茎、種を天日干しで自然乾燥させます。
効能は中風予防や治療、高血圧、動脈硬化に効果があるとされています。
アカザ(藜)の下処理・食べ方
茹でて和えもの、おひたしにしたり、油炒めなど。
種も佃煮として食べられていて、プチプチした食感が、美味だそうです。
アカザ(藜)の栽培方法
アカザは野草ですので、流通がありません。
もし育てたい場合は、自分で採取しましょう。
4月~5月に植え、肥沃で水はけの良いアルカリ性の土を好みます。
基本は雨水で育ちますが、乾燥が続く場合は、水をたっぷりとあたえましょう。
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