つくし(土筆)とは?
春の山菜として人気のつくし、意外と身近な場所で採取できるのも人気の一つです。
一般的によく”つくし”と言われるのは、スギナの胞子茎のことを指します。
スギナはシダ植物の仲間です。
シダ植物は種子ではなく胞子で増えます。
その胞子を蓄え飛ばすための胞子茎が「つくし」です。
春の初め頃、つくしが葉よりも先に生えます。
その後栄養茎であるスギナの葉が生い茂り雑草となります。
スギナは地下茎を深く伸ばしてはびこるので、完全に取り去るのは困難です。
根が深く、除草することも大変なことから「地獄草」なんて呼ばれ方もしています。
つくしは春の山菜ですが、時期は2回あります。
前半の2~3月頃と、後半の3~4頃。
後半のものの方が柔らかく食用に向いています。
注意点は「チアミナーゼ」「アルカロイド」「無機ケイ素」などを含んでいますので、
多量摂取すると身体に悪影響が出るおそれがあります。
春の風物詩として適量を味わうのが良いですね。
名前 | つくし |
---|---|
呼び名 | つくしんぼ、つくしんぼう、ほうしこ |
学名 | Equisetum arvense |
分類 | シダ植物門トクサ綱トクサ目トクサ科トクサ属 |
旬の時期 | 3~4月 |
採れる場所 | 日なた~半日陰の土手、畑、公園など |
食べ方 | 卵とじ、天ぷら、佃煮 |
似ている山菜 | トクサ(有毒) |
つくし(土筆)の採り方
つくしを採る時期は、3~4月の、桜が咲く頃が向いています。
日なた~半日陰の斜面や原っぱの下草などを探すとよいでしょう。
人通りの多い散歩コースなどは避けた方が無難。
犬や猫がマーキングしている可能性があります。
つくしは、長くて太いよく育ったものを選びます。
胞子が飛ぶ前のものは、味に風味と苦みがあります。
人によっては苦手と感じる場合もあります。
胞子が飛んだ後の、いわゆる「花が咲いた」状態のものは、
味が落ちるとされますが、クセがなく食べやすいです。
どうしても風味と苦味が苦手な方は是非お試しください。
※左:胞子が飛ぶ前 右:胞子を飛ばした後
はかまの数が多いと下処理の際に外すのが大変ですので、
はかまが2つ3つ位のものを選ぶとよいでしょう。
採る時は根元を持ってゆっくりと引き抜きます。
1か所である程度採取したら、周辺を探してみるのがポイントです。
つくし(土筆)の下処理・食べ方
採ってきた後に行う下処理です。
まずは、はかまを取り外します。
広げた新聞紙などの上で行うと捨てる時も楽です。
この時、つくしの根元の固い部分も折って捨てます。
時間のかかる地道な作業ですので、たくさん採取できた時は大人数で取りかかる方がいいかと思います。
はかまと固い部分を取ったらよく水洗いします。
大きいボウルで、水を替えて2回位しっかりと洗いましょう。
洗った後はザルで水を切っておきます。
次に下茹でします。
大きい鍋でお湯を沸かし、そこにつくしを入れます。
ゆでる時間は5分程ですが、その後の調理法を考えて加減します。
あとで佃煮などにする場合は、少し固さを残しておきます。
食べ方は佃煮の他に、卵とじ、天ぷらなどがあります。
つくし(土筆)のレシピ
簡単手早く*つくしの下処理(手を汚さずにはかまを取る方法)
https://cookpad.com/recipe/4999983
大好きな春の味!つくしの玉子とじ
https://cookpad.com/recipe/5011774
つくしの佃煮
https://cookpad.com/recipe/5058922
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