オカヒジキ(陸鹿尾菜)とは?
日本全土の海岸部、砂浜や砂瓦礫の日当たりのいい場所に生息する1年草で、海浜植物で最も汀(みぎわ)に自生します。
また塩分の多い乾燥地にも生息するようです。
茎は地表を這う匍匐性で、群生を作ることが多いです。
風が弱い場所では、立ち上がって余上することも。
節に交互に葉のつく互生で円形状、光沢のある濃緑色で肉厚、先端は尖って棘になっていて無毛です。
茎と葉を接続する葉柄もありません。
高さは20cm~30cm。
花は7月~10月に、葉と茎の間の葉腋に淡緑色の小さな花をつけ、その後乳白色の実をつけます。
残念なことに、海岸の変化とともに自生地が減っていて、絶滅危惧種として登録している県もあります。
名前 | オカヒジキ(陸鹿尾菜、陸羊栖菜) |
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呼び名 | ミルナ(海松菜)ミズマツナ(水松菜) |
学名 | Salsola komarovii |
分類 | ヒユ科オカヒジキ属 |
旬の時期 | 4月中旬~5月 |
採れる場所 | 岸部の砂浜や砂瓦礫 塩分の多い乾燥地 |
食べ方 | おひたし、和えもので、天ぷら、炒めもの |
似ている山菜 | アグレッティ フェンネル |
オカヒジキ(陸鹿尾菜)の由来
海藻のひじきと姿が似ていて、食感も似ていていることから、オカヒジキ呼ばれています。
別名のミルナも、緑色の海草のミルに似ていることが由来です。
オカヒジキには古い歴史があり、江戸時代初期には、畑で栽培されていたようです。
発祥の地は、山形県南陽市とされていて、最上川を利用し内陸に伝わり、栽培が始まったとされています。
現在ではオカヒジキの栄養素が注目を浴び、野菜として販売されています。
特にカロテン、ビタミンA、ビタミンC、カルシウム、植物繊維が多く含まれています。
オカヒジキ(陸鹿尾菜)の採り方
オカヒジキは花が咲いてしまうと硬くなりますので、咲く前の柔らかい茎葉を摘み取ります。
オカヒジキ(陸鹿尾菜)の下処理・食べ方
熱湯でさっと茹で、おひたし、和えもので、天ぷら、炒めものなどでも食べられます。
また茎葉を乾燥させて、お茶にもできます。効能としては、血圧低下、解毒、解熱など。
オカヒジキ(陸鹿尾菜)の栽培方法
オカヒジキは地植えでもプランターでも、ペットボトルを使った水耕栽培でも育てられます。
酸性の土壌は嫌うので、苦土石灰などで調整しましょう。
耐寒性、耐暑性、耐陰性にやや弱く日当たり、風通しの良いところを好みます。
発芽の適温温度は20度~25度ですから、3月中旬~5月が種まきの適期になります。
茎葉は匍匐性ですので地表を横に伸びる性質があり、株が混み合ってしまいます。
なるべく早めの収穫をしましょう。
水は土の表面が乾いたら、たっぷりします。
流通量は多いので、苗でも種でも手に入りやすいです。
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