ツリカネニンジン(釣鐘人参・トトキ)とは?
ツリガネニンジンという名前の山菜ですが、ニンジンではありません。
花が釣鐘の形をしていて、根が朝鮮人参に似ているのが名前の由来。
長野県の里謡に「山でうまいはオケラにトトキ 里でうまいはウリナスカボチャ 嫁に食わす
も惜しゅうござる・・」
と言い伝えられているほどで、昔から親しまれていたことがよくわかります。
山菜としては主に葉の部分を食用としますが、根は漢方に使用されています。
形は似ていますが朝鮮人参とは全く別の植物ですので、効果は異なります。
根の部分を日干しすることで沙参(しゃじん)という漢方になり、
せきやたんをしずめる、喉の痛みを和らげる、強心作用などの効果があります。
開花期は9~10月。紫色の可愛らしい釣鐘形の花を咲かせます。
同じキキョウ科のカンパニュラにも似ていますね。
春は若葉を食用にし、秋の葉が枯れた後に根を採取することで、無駄なく楽しむことができます。
名前 | ツリガネニンジン(釣鐘人参) |
---|---|
呼び名 | トトキ |
学名 | Adenophora triphylla var. japonica |
分類 | キキョウ科ツリガネニンジン属 |
旬の時期 | 4~5月 |
採れる場所 | 北海道~九州、樺太、千島列島の、山地の野原や土手 |
食べ方 | お浸し、あえもの、天ぷらなど |
似ている山菜 | ソバナ、ハマシャジン |
ツリカネニンジン(釣鐘人参・トトキ)の採り方
ツリガネニンジンが採れる場所は、山地の野原、土手、
山道の脇などで、自生しています。
4月~5月に、10㎝位の若く柔らかい葉を根もとから積みます。
1株全部採らないこと。その後育たなくなってしまいます。
1株のうち2~3本だけ選んで採りましょう。
ツリカネニンジン(釣鐘人参・トトキ)の下処理・食べ方
熱湯に塩ひとつまみとツリガネニンジンを入れ、
さっとゆでてから水に7~8分さらします。
水切りしたものを細かく刻んで納豆に入れたり、おひたし、
あえ物、炒め物などに。また、花は酢の物に。
根の部分は繊維質で歯切れが悪いため、食べる際は細く切ってから調理します。
きんぴらや天ぷらにするのがオススメです。
ツリカネニンジン(釣鐘人参・トトキ)の栽培方法
ツリカネニンジンは栽培することも可能です。
耐寒性はありますが、水はけのよい土で風通しよく日当たりを管理して行います。
ツリカネニンジン(釣鐘人参・トトキ)のレシピ
トトキ(ツリガネニンジン)の塩昆布和え
https://cookpad.com/recipe/3104793
葉わさびとツリガネニンジンの天ぷら
https://cookpad.com/recipe/3106536
トトキ(ツリガネニンジン)のおひたし
https://cookpad.com/recipe/3104804
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