ハチノスタケとは?
その名の通り、ハチの巣に似た姿を持っているハチノスタケ。 正面から見れば普通のキノコなのですが、カサの裏側を見ると見事なハチノス模様になっています。 美しく均整の取れたハチノス模様を見ると、思わず引き込まれそうになるくらいです。 発生時期は初冬ごろ。ただ毒はないものの食感が悪く、食べるのが難しいキノコとしても知られています。
名前 | ハチノスタケ |
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呼び名 | ハチノスタケ |
学名 | Macrolepiota procera |
分類 | ハラタケ科タマチョレイタケ科ハチノスタケ属 |
旬の時期 | 初冬 |
採れる場所 | 雑木林や河川わきの林の広葉樹の枯れ枝など |
食べ方 | 食用に向かない |
似ているキノコ | 特になし |
ハチノスタケの特徴・見分け方
ハチノスタケは毎年初冬、雑木林や広葉樹の枯れ枝などに発生します。あらゆる地域で見られるキノコで、日本中のいたるところで見ることができます。
それほど大きくはなく、カサの径は2~6cm、大きいものでも10cmくらい。
柄はかなり短い、というよりもほぼありません。
発生したその場所でカサを開かせています。
かなり丈夫なキノコで乾燥にも強く、発生したその姿のままでドライフラワーのような状態になっていることも。
そしてなんといってもハチノスタケの最大の特徴は、その名の通り傘の裏側のハチノス模様でしょう。
カサの裏側にはハチの巣のように、細かい六角形の穴が開いているのです。
穴の具合はキノコによって個体差がありますが、本当に均整の取れているものはとても美しく、それだけで魅せられてしまうほど
。そ
れだけでも採取が楽しくなりますね。
ハチノスタケの下処理・食べ方
ハチノスタケは基本的には食べられません。毒はないのですが食感が非常に悪く、とても食べられたものではないのです。
ハチノスタケの体はコルク質。コルクというと木でできた瓶の栓というイメージがあるかと思います(最近は合成素材も多いみたいですが)。
なので食べても嚙み切れないことがほとんどです。
「分厚いゴム」「嚙み切れないナタデココ」など、ハチノスタケの食感を形容する言葉は多数。
多くのキノコ好きが挑戦し、敗れていきました。
じゃあまだ柔らかい時期に収穫して食べたらどうなの?と思って食べてみると、今度はザリザリと砂をかんだような触感がするそうです。
どちらにしてもハチノスタケは食べない方が無難です。
ハチノスタケのレシピ
ここまでハチノスタケは食べられないと解説してきましたが、実は出汁を取るには非常に優秀なキノコだったりします。
ハチノスタケを乾燥させて、そこから水に浸して戻すと、とても良い出汁が出るんです。独特の風味なので、少し人を選ぶ味かもしれませんが、ハチノスタケを収穫した際はぜひお試しください。
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