ハマボウフウ(浜防風)とは?
多年生の植物で、食用のほか薬用としても利用されます。全国の海浜(砂地)に自生しています。葉にはつやがあり、草丈は低く海浜を這うように広がっていきます。
根は非常に長く伸び、水分の少ない砂地からでも必要な水分を吸収できます。初夏にカリフラワーを思わせる白い花が咲きますが、食用にするのは新芽で花が咲く前までが旬です。
深く根を張って砂浜が風により流出するのを防いでいるから、ハマボウフウ(浜防風)と呼ばれるという説があります。
また中国にボウフウ(防風)という薬草があり、それに薬効が似ていて海浜に生えているからハマボウフウと呼ばれるという説もあります。
なるほどと思いますが、それでは中国でなぜ防風という名前が付けられたのか。
そこまではわからないようです。
この山菜は味がとても良く、もはや山菜ではなく野菜だという人もいたそうです。八百屋でも売っているので、ヤオヤボウフウとも呼ばれるそうです。
名前 | ハマボウフウ(浜防風) |
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呼び名 | ハマボウフウ、ヤオヤボウフウウ(八百屋防風)、ハマゴボウ |
学名 | Glehnia littoralis |
分類 | セリ科 ハマボウフウ属 |
旬の時期 | 春(3-5月) |
採れる場所 | 海浜(砂地) |
食べ方 | 和え物、天ぷら、生食(刺身のつま、ローストビーフやパスタなどの添え物) |
似ている山菜 | ボタンボウフウ |
ハマボウフウ(浜防風)の採り方
早春から春にかけて新芽を採取します。長い柄も食べられるので砂の上に出ている部分を採取します。薬用にする場合は真夏に根を採取し乾燥させ生薬とします。解熱、発汗、鎮痛などの薬効があるそうです。
砂浜を守っていたはずのハマボウフウですが、人間による開発により砂浜が消失しハマボウフウも減少傾向にあります。
だんだん採りづらくなっています。
ハマボウフウ(浜防風)の下処理・食べ方
栽培されたものは下処理の必要はなく、そのまま食べることも調理することもできます。自生のものは少し固く風味も強いため、一度熱湯にくぐらせると良いでしょう。天ぷらや和え物としておいしく食べることができます。生食としては古くから刺身のつまとして食べるのが一般的でしたが、ハーブの代わりにローストビーフやパスタの添え物としても利用できます。
ハマボウフウ(浜防風)のレシピ
味噌和え:https://cookpad.com/recipe/5187906
天ぷら:https://cookpad.com/recipe/2978625
ハマボウフウ(浜防風)の栽培方法
根が深く伸びるので鉢植えでの栽培は無理で地植えする必要があります。日当たりが良く水はけが良い砂質地が適しています。肥料はなくても大丈夫と思いますが、状況によっては液肥を霧吹きで葉に吹きかけてください。種の発芽率はあまり良くないので、種からではなく苗を購入して定植することをお勧めします。春から初夏が植付け時です。
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